この時期は、こどもの自殺が増えます。
そのため、特に、ここ数日は、 『命を削ってまで学校に行く必要はないよ。』と、 メディアが呼びかけていますね。 それで思い出したことがあります。 もう何年も前のことですが。 学校が嫌いな女の子がいました。 高校生です。 学校へ行こうとすると具合が悪くなってしまうのです。 彼女は、 「学校が嫌い。」「担任の先生が嫌い。」「友達が嫌い。」と 話してくれました。 漢方を飲むようになって体調は落ち着きましたが、 それでも、何日かに1度は、気分が乗らず、 通学の途中で電車を降りて引き返し、 私のいる薬局に顔を出すと、 1時間くらいお茶を飲みながら、お話をしました。 彼女にとって、薬局が保健室のような存在だったのだと思います。 いつも、彼女の話したいことを自由に話してもらっていました。 彼女には、とてもとても大きな夢があって、 その話をするときは、いつも瞳がキラキラ! ひと通り話をして、気持ちが落ち着くと、 家に帰るか、学校へ行くか、自分で決めていました。 まぁ、たいていは、家に帰っていましたが。 彼女なりの葛藤の毎日を過ごし、 学期末や学年末が近づく度に、 今の学校をやめるか、 ギリギリで単位をクリアさせるかで悩んでいました。 かなえたい夢や目標があると、 具体的な選択肢がいくつか出ますからね。 私は、話を聞きながら、 彼女自身が決めるなら、 どんな方法を選択してもアリだな、と、いつも思っていました。 最終的に、彼女の場合は、 そのまま卒業まで在籍するという道を選びました。 自分で決断したようです。 とても、スッキリした顔で話してくれました。 卒業後は、海外に留学したようです。 いまはどうしているのかな。元気かな。 元気だといいな。 漢方薬局って、意外と敷居が低いのね、と思っていただけたら、 嬉しいです。 漢方鈴鹿堂薬局(11時~20時・金曜定休) 03-6273-2311 コメントの受け付けは終了しました。
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6月 2024
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